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旅はアルハンブラ宮殿へ・・・

(写真:アルハンブラ宮殿/Wikipediaより)

ガイドは、イタリアとスペインのハーフの男性で、日本に居たことがあったそうです。ラテン系のスペイン人でもイタリア人よりは純朴でピュアな印象でした。(勿論人にもよりますが。)

東西南北の特徴として、北寄りのスペイン人は「背が高くブロンド系の髪が多い」と、身長196cmのそのガイドさんは話してくれました。この男性がまた明るくて調子が良く、「僕はバツイチでーす!心配いりませーん、車と女性は毎年変えまぁーす!」と、ニコニコしながら冗談を言って楽しませてくれましたっけ。

ガイドさんの楽しく、興味深い説明を真剣に聞いていると、突然、私の携帯電話を取りあげて天井をパチリ。それがこの写真です。

(写真:宮殿の天井を見上げたところ)

この天井はとても高く、非常に美しい装飾がされていました。私のシャッター音に気づくと、同じツアー参加者の皆さんが一斉に上を向いて写真撮影を始めたのには、ちょっと笑っちゃいました。

それはそれは美しいイスラム芸術でした。ターコイズなどの青い宝石を削って作られた塗料の幾何学模様が特徴です!イベリア半島最後のイスラム王朝、シエラネバダ山脈に抱かれたこのグラナダの地で、およそ8世紀にもわたって築いたアラブ文化の芸術の結晶。東西文化を今なお静かに物語っていました。

最後のほうは歩きながら「アルハンブラの思い出」を携帯電話から流して聞かせてくれました。いい思い出になり、勉強にもなりました。

この宮殿観光中に東京から電話があり、あまりにクリアな音で世界の距離が近くなっていることにも驚きましたよ。

(写真:アルハンブラ宮殿にて)

さて、バスは紀元前600年、ローマ支配で造られた水道橋が見えてきました。ラスファレラス、又の名を「悪魔の水道橋」と言われているそうです。

(写真:ラスファレラス水道橋/Wikipediaより)

2000年以上前のものが現存するのも凄いですが、当時わずか1年半で造られたというのも驚きました。 現在のスペインになるための長い歴史に思いを馳せたのでした。

-次回へつづく-

 

(Posted by 松本幸子)