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さぁー、旅はいよいよバルセロナ!サグラダ・ファミリアです!!

ガウディという人に興味があり、建築途中の未完成であること、建築や修復に日本人も関わっていることなどを映像で何度も観て、どうしても来てみたかった場所です。

(写真:サグラダ・ファミリア)

未完の大聖堂は1882年着工で2026年のガウデイ没後100年の完成を目指しています。300年はかかるといわれていた工期が、最新のIT技術によって150年弱まで短縮、完成予定まで後十数年のところまできています。

私の父が建築を生業にしていたこともあり、建築物が大好きで、工事を支えるための、巨大な機材が天をつくような高さとスケールです。写真でよく見る正面は実は正面ではなく、向かって右側が正面になるようです。まだまだかかるようで、そちらはシートが掛かっていました。

バルセロナを案内して下さったのはスペイン在住のベテラン日本人女性。親切で優しく、若い頃に声楽のためにスペインに来たそうです。声が良く通る、明るい、素敵なガイドさんでした。

地上の礼拝堂のスペースは、天井が高すぎて眩暈がするほど。

内部はモダンなデザインで宇宙を思わせる不思議な空間で、ステンドグラスから降り注ぐ七色の光が眩しく、美しさ、高さ、広さ、荘厳さに近未来をも感じさせるデザインは圧巻でした。人間が小さくて、神様が造られた世界を少し垣間見た感じがしました。

完成すると、広さ4500平方メートルで8000人収容の礼拝堂となります。すでに85%が出来ており、2010年11月7日、ベネディクト16世(ローマ教皇)によって「バシリカ(大聖堂)」として荘厳に祝別されて神聖な礼拝所となりました。その模様はインターネットで観ることが可能ですよ。

修復などの細かい作業場は地下にあり、観光客がジロジロみていても、職人は気にすることなく仕事をしていました。地下は資料館にもなっていましたが、じっくり観る余裕がなく相当な集中力が必要な時間でした。

宇宙は芸術なんだと、どこからどこを見てもパワーを貰えた大聖堂サグラダファミリア。直訳すると「聖家族」かぁ~、スペイン人すごいなぁ~!

スペイン料理といえばパエリアです。これは鍋が物をいいましたね。美味しかったですよ!

バルセロナ最後の夜は、フラメンコショーを楽しみながらのデイナーと洒落てみました。しかし、見かけによらずお酒に弱いもので、シャンパンなんぞ飲んだおかげで、温かくなり…。食後のフラメンコショーは、素晴らしいギターとリズム、手拍子に、情熱的な踊りと激しいステップ。5分位で気持ち良く昏睡してしまいましたが、「素晴らしいフラメンコショーだったよ!」と私が言うと、連れが睨みつけるのでした。

今回の旅は、どこのホテルも充実しており、期待していなかったバスタブもありました。さすがJTB!快適で添乗員さんも優秀でした。

帰りの便では、トランジットで立ち寄ったミュンヘン空港内で暖かいウールのポンチョを見つけました。すぐにゲットして、この冬は楽しくなりそうだなぁと思っていたら、ルフトハンザ航空の飛行機に、大事に使っていたメガネとヴァグリエのケースを忘れてきてしまいました。

帰国後、仕方なく羽田国際ターミナルでメガネを調達していると、フィギュアスケーターの織田信成君が大きなマスクをしてチョロチョロしていました。11月6日から始まるグランプリシリーズ・中国大会の解説に向かうようでしたが、マスクをしていてもチャーミングな目元で、愛される人柄が伝わった一瞬でした。

秋田に戻った後、11月9日には中部国際空港に移動しました。ちょうどその日は午前中、中部国際空港で日本初の国産ジェットが記念すべき初テストフライトをしていました。日本の優れた技術が、再び世界に向けたスタートラインに立ったという感慨を覚え胸が高鳴ったのでした。

(写真は三菱航空機ホームページより引用)

帰国後、間もなく発生したパリでのテロ事件。今なお世界中が緊張していますが、テロで妻が犠牲になった夫からのメッセージは、世界が何処に向かうべきか、多くの示唆が込められていました。殺しあう憎しみの連鎖ではなく、平和を願い、平和を祈る思いが届くよう世界のために祈っていきたいものです。

複数回に渡ってお送りしてきた「スペイン旅行記」、いかがでしたでしょうか?旅を振り返りながら、昨日のことのように思い出すのは楽しい作業でした。参加したのは団体ツアーだったため、観光スケジュールがびっしりで毎日たくさん歩きました。そして、風化貝カルシウムを続けてきたことの効果を感じずにはいられませんでした。

まさに「継続は力なり」ですね!

 

(Posted by 松本幸子)