女性(52歳)ハント症候群による顔面マヒ、椎間板ヘルニアなど

今年で52歳を迎えました。50歳前後といえば、ホルモンバランスが変わり、体調が変化しだす年代です。私もここ数年、急激に体力がなくなり体質が変わり始めていることを、いろいろな場面で感じることがありましたが、こんな深刻な事態に陥るとは、つゆほども思っていませんでした。

変調を感じたのは、寒さも本格的になりだした昨年11月末です。「あれ?左耳が聴こえにくい」それが異変の始まりでした。

数日経つと、左耳たぶと、その下のリンパ腺も少しずつ腫れてきました。熱も持っているようです。左耳周辺で炎症が起こっているとは感じましたが、たいしたことはないだろうと放っておくと、耳たぶはどんどん厚みを増し、リンパ腺も盛大に腫れ上がり、ついに顔の輪郭が左右非対称になってしまいました。微熱もでています。

さすがにこれは異常事態と感じ、12月開業医の耳鼻科に行くと、「急性外耳炎」と「蜂窩織炎」と診断されました。「蜂窩織炎」は、皮下組織に細菌が侵入して細胞が蜂の巣のように腫れる状態からそのような病名がつけられたようです。しかし、初診から5日たった日の朝、さらに驚くことが起こっていました。

左顔面の筋肉が、突然動かなくなっていました。痛い、かゆいなどの自覚症状がないため、食事をすると唇から液体が漏れることで、初めてその異常に気がつきました。鏡を見ていろいろな表情をしてみるものの、右側は活発に動いても、左側はほとんど無表情。その不気味さに「顔が壊れた」と思いました。

大学病院へ行き、聴力検査、顔面筋力検査、血液検査をした結果、下された診断は「ハント症候群」という病名のものでした。帯状疱疹ウイルスが原因で起こる病で、難聴や顔面神経マヒ、めまいが主な症状です。私の場合、難聴の程度は幸いなことに軽症。しかし場合によってはマヒが残るのだそうです。

医師が言うには、「顔面神経マヒの症状が落ち着くまでは半年程度かかるでしょう。しかし難聴に関してはそういうわけにはいかず、治らない可能性もあることをご理解ください。症状から判断すると『1週間』という期間は、ステロイド投与して効果のあるギリギリの時期。すべての人に効果があるとは言い切れませんが、とにかく治療を始めましょう」

ネットで病気について調べてみると、「ステロイドは骨からカルシウムを溶かすという副作用があるので注意が必要」ということがわかりました。これではハント症候群が治っても、どこかにまた病気が発症するかもしれないという不安にかられ、数ヶ月前に仕事で知りあったセリオの松本幸子さんに、早速相談することにしました。相談の結果、即レントゲンを撮って背骨の状態を確認することに。

すると、頚椎が棘骨になりだし、周辺の筋肉が石灰化していました。さらに椎骨動脈硬化も始まっていることが発覚。疾患が現われるのも無理ないというレントゲン結果でした。

考えてみるとここ数年、ある一定の姿勢をとっていると小指がしびれることや、首が回りにくくなってきたこと、肩こりが年々激しくなることなど、頚椎が弱くなると現われる症状がすでにあったのです。
もともと私は血行が悪くて疲れやすく、さらに生理痛、動悸、むくみ、便秘、イライラ、遅い疲労回復といった傾向があり、自分の体を持て余すことがよくありました。自分でも思ってもいないほど骨が溶け出し、筋肉や血管が石灰化している事実を知り、根本的に健康的な身体づくりのために飲む必要があるのではと考えました。

松本さんのアドバイスにより、1日に風化貝カルシウムを60粒、デトックス効果のあるスピルリナを60粒飲むことにしました。スピルリナについては1カ月限定です。そして、30年間何度も挫折した禁煙ですが、今回を限りにタバコと縁を切りました。

さて、じっくりこの病気とつきあうぞと思いを新たに、年が明けて1月上旬、突然左足に激痛が走るようになりました。満足に歩けず、しかも痛みは激しく、時には息が止まりそうなほど。朝、自力で起き上がるのも大仕事です。

再び大学病院に行くと、「腰椎椎間板ヘルニア」との診断。重症ではないので、手術も入院の必要もないが、痛み止めを服用して、なるべく寝ていなさいということでした。

松本さんの助言により、ここで風化貝カルシウムを1日60粒から90粒に増量しました。ヘルニアで苦しみ、満足に仕事ができない一方、ハント症候群については、徐々にではありますが、回復に向かっていることを実感。顔がかなり動くようになってきました。

発症してから2カ月足らずの段階で、医師から「予想以上に早い回復です。珍しいケースです。この調子なら1カ月後の次の治療が最後になるかもしれません。そのとき改めて聴力検査をしてみましょう」と、思いがけなく嬉しい言葉をいただきました。そして、その言葉通り、2月下旬の診察では聴力はやや低いものの正常値内に回復。顔面神経マヒも9割方治りました。顔面マヒが治るのは当初6カ月と予測していましたが、半分の3ヵ月で済み、しかも短期間で聴力も正常値に戻ったことに、医師は不思議がっていました。

現在、ヘルニア発症から4ヵ月たち痛みもかなり和らいで、出歩く機会も増えました。友人に、「顔が動かなかった、左耳が難聴になった」と話しても、このようにほぼ正常に戻った私からは想像ができないらしく、ポカンとした顔をされます。松本さんが「顔が変形したあの時、顔写真を撮っておけばよかったね。今となっては、きっと誰も信じてくれないよ」と言ったことを思い出します。

現在、風化貝カルシウムを飲み始めて約5ヵ月たちます。風化貝カルシウムの効果は時間をかけないと分かりにくいものです。このまま飲み続け、最初のレントゲン撮影から1年後のレントゲン撮影で、私の身体がどう改善されているのかが楽しみです。

より健康になっている自分を想像して、これからも風化貝カルシウムを飲み続けたいと思っています。